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2023-02-10
伝統×革新。繊細な竹細工と本革のサコッシュ

有限会社 みやび行燈製作所

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古来良質な竹が産出されていた静岡は、竹細工の製造が盛んだった。江戸時代には「駿河細工」と呼ばれ武士や旅人の間で流行し、全国に知られるように。天保11年(1840)には、駿河竹細工の中でも最も特徴的だと言われる、丸ひごを使った「駿河竹千筋細工」が誕生した。現在では、伝統工芸として、国内外で高い評価を受けている。静岡市内にある工房の一つ「みやび行燈製作所」は、大正時代から続く老舗工房。藤枝市の孟宗竹を使い、職人が竹の加工から、細かな編み込み、組込みまでを一人で行い、繊細で芸術性の高い作品を作りあげる。ハリウッド映画の小道具や、高級ホテルの照明器具やアフタヌーンティーの器など、多くの作品を世に送り出している。この春に発表した新作は、普段使いできるカジュアルなアイテム。繊細な竹細工と柔らかな革とのコラボレーションが斬新なサコッシュ「風」。現代人にとって大切なスマホやミニ財布が入るだけの小さなサコッシュは、駿河竹千筋細工ならではのしなやかなシルエットで、いつもの装いに凛とした美しさをプラスしてくれる。フェミニンな服装でも、Tシャツやデニムといった軽やかな装いにも自然となじむ。サイズは幅15㎝×縦19㎝、ショルダーは長さ調節が可能。オンラインショップや工房で販売している。

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2023-02-10
本から学び、感じる地元「静岡」の魅力

マイクロマガジン社

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静岡県を舞台にした、優しくて不思議な物語

『おまわりさんと招き猫 おもちとおこげと丸い月』小説:植原翠/装画:ショウイチ

海辺の町、“かつぶし町”の小さな交番に住み着く、しゃべる猫のおもちさんと、新人おまわりさんの小槇くんが織りなす物語。おやつをたらふく食べて、「散歩はしない」と言ったそばから、おまわりさんのパトロールに付いていく気まぐれなおもちさんと、素直で明るく、お人よしの小槇くんが、街の日常を優しく見守る。猫と会話するという不思議な設定でも、登場人物たちの「そういうもの」と受け入れ、適度な距離を保つ関係に、違和感なく読み進められるという。気づけば、町の住人気分で物語に没頭できるはず。作品の舞台であるかつぶし町のモデルは静岡県。駿河湾沿岸をイメージしている。著者の植原翠氏は静岡県出身・在住。静岡県にゆかりある作家ならではの視点で描かれる、リアリティとファンタジーの融合した世界観も魅力だ。2022年12月に発売したシリーズ第2弾「おまわりさんと招き猫 おもちとおこげと丸い月」では、新たなキャラクター、おもちさんにそっくりなしゃべる猫が登場。ますます謎が深まるおもちさんから目が離せない。

 

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静岡県のリアルを徹底調査!

『地域批評シリーズ46 これでいいのか静岡県』編者: 鈴木ユータ/ 岡島慎二

「静岡県って本当はどんなとこ?」様々な角度から地域(都道府県や政令指定都市)を分析し、地元民も気づかなかった地域の本質を明らかにしていく地域批評シリーズが静岡県を徹底調査した一冊。東西日本の境界に位置し、駿河・遠江・伊豆の旧3国から成り立っているため、県としての統一感がまるでない静岡県。本書では歴史や文化の解説に始まり、エリアや街ごとに異なる多様な県民気質を現地取材から露わにしている。さらに静岡市VS浜松市を筆頭に都市間のライバル関係、熱く燃え上がっているリニア問題などなど、県内で起きている多くの社会問題やドタバタ劇をわかりやすく解説・検証していく。一見バラバラな静岡県の本当のストロングポイントや魅力とは何か?全国各地の真実を長年探究し、通巻160号・発行累計100万部の超ロングランシリーズを作り上げた、地域批評編集部が総力を挙げ、巷のレッテルに捉われない静岡県の真髄に迫る、静岡県分析の決定版!

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2023-02-10
ペットとの幸せな暮らしを叶える

いざという時に慌てない。暮らしの中でできる災害対策-犬編-

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災害は突然やってきて、愛犬との暮らしを一変させるもの。制限の多い生活を強いられても、人も愛犬も健康的に過ごすことができるように、日ごろから備えておこう。避難所での生活は、公衆衛生上の配慮から、人と動物のスペースを分ける「棲み分け」が行われる。犬用に確保された場所で、1日のほとんどの時間をケージなど狭い空間で過ごすことになる。状況次第では、ボランティアに世話をしてもらうこともあり得る。このような環境で生活するためには、必要なしつけがある。

 

1. ケージに慣れておく

ケージの最適なサイズは、愛犬が入って方向転換ができる、立ち上がることができるもの。大き過ぎず、外が見え過ぎないものが安心できるという。バスタオルなどで覆い、視界を遮っても構わない。ケージに入るトレーニングを行う場合は、愛犬がいる場所に数日前からケージを置いておく。入る練習は、おやつを鼻先に出して、ケージの入口に誘導する。そのまま中へ誘導し、おやつを食べさせる。この時に、優しい声で褒めてあげる。何度か繰り返しケージに入ることに慣れたら、食べ終わるまで時間のかかるおやつなどを中で食べさせる。ケージの中では、嬉しい事があるという体験を重ねることがポイント。喜んで入るようになったら、そっと扉を閉めて数秒で開けるという動作を繰り返す。トレーニングは、焦らずに日数を掛け、続けていくことが大事。ケージは、安心できる場所だと愛犬に覚えてもらおう。
※続きは冊子にてお楽しみください。

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2023-02-10
百花騒鳴

57. 三保の潮騒

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表紙画像の撮影は、早朝の三保海岸で行った。我が家の犬たちは、まだ夜も明けやらぬうちに車に乗せられた。乗車した時は寝ぼけまなこだったのに、駐車場に着くと、初めて訪れた場所に大興奮。

「どこ?ここ、どこ?」

尻尾はちぎれそうなほど、大きく激しく振っている。松林の向こうから聞こえる潮騒に向かって歩きだした。力強くグイグイと進んでいく。しばらくすると、海が視界に入ってきた。「なんだ、あれ?何?何?何?」

彼らの好奇心を存分に刺激する。DNAが騒ぐのであろうか?彼らは、カナダのニューファンドランド島原産で、水難救助犬として活躍しているニューファンドランド犬の子犬だ。大きな水溜まりを見つめると、何かのスイッチが入ったかのように一目散に向かっていった。石や流木が転がる砂浜を、息を弾ませ小走り。しかし、打ち寄せる激しい波を前に急ブレーキ。見たことのない動きをする水に、動揺を隠せない。右から左から注意深く観察すると、オスのリョウは波に喧嘩を仕掛けることに決めた。

「かかってこい!お!逃げるのか?なんだ、やるのか?」腕をちょいちょいと揚げながら、かまってもらおうと必死になっている。このやり取りは、なかなか終わりそうもないと思えたのだが、あっさりと勝敗が決まった。稀にやってくる大きな波をザパーンと被り、海からお灸を据えられた。自然のパワーに圧倒されて、彼は肩を落とした。それを、メスのセンが紙のように細めた目で、少し高い所から見下ろしていた。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。次回は、木蓮の花の咲く頃にお会いいたしましょう。

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2022-11-16
大切な思い出を引き継ぐ 世界にひとつの帯椅子「obi:s」

Office Deco -オフィス・デコ-

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2018年LIFE×DESIGN AWARDベストサスティナビリティ賞を受賞した、オフィス・デコによる帯の椅子。「眠っている帯たちに、新しい活躍の場を作りたい」 という代表の思いから生まれた、帯をアップリメイクした世界にひとつだけの椅子。家族の形見や、成人式などで使用した思い出の詰まった帯を、日々の暮らしの中で楽しめるアイテムへと変身させてくれる。制作で大切にしていることは、帯本来の美しさを生かすことと機能性の両立。帯の個性が際立つよう、背面や座面、裏面の三面に柄を配置する。椅子のフレームは、国産ヤマザクラを使用。ほぞ組みで丁寧に組み立て、ピアノフィニッシュで艶やかに仕上げる。無駄を削ぎ落としたシンプルで美しいシルエットは、帯の美しさと融和する。また、硬さの違う内材を三層重ね、快適さも確保。さらに追加で防水、防汚の加工も施せば、日常使いも安心。リビングや玄関、和室など、どこにおいても上質なインテリアになり、現代の住宅にもしっくりと馴染む。直販価格は165000円。加工に適した帯がない場合は、要望を伝えてオフィス・デコに用意してもらうことも可能。オーダーから完成までには2~3ヵ月ほど。日本の伝統、家族の思い出が宿る一脚は、日々の暮らしに優しく寄り添ってくれそう。

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2022-11-15
日暮れが待ち遠しくなる、ダイニングで楽しむ燻製器

 

手造り家具 金鱗

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静岡のオーダー家具「手造り家具 金鱗」が手掛ける新ブランド「higure」は、日暮れからの時間を家具と道具で豊かに演出する。おすすめは、日々の調理器具として活用できる燻製器。アウトドアアイテムとしてではなく、家庭でいつでも燻製料理が楽しめる。シンプルでコンパクトなデザインはキッチンによく馴染む。用意するのはチップと具材のみ。煙の流れを促し失敗を減らすステージ・テフロントレーもセットされているから、初めてでも安心して使うことができる。スモークチップは、廃棄される木屑を使用。実は、家具に使う木材の3 5 %が廃棄される。銘木を余すことなく活用し、新たな循環を生み出したサスティナブルなスモークチップ。食材に合わせて選べるクルミ・サクラ・ナラの3種がある。クルミはどんな食材にも使え、サクラは肉料理、ナラは魚料理に適している。また、3種を自分好みにブレンドして理想の香りを探すのも楽しい。

 

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2022-11-15
スパイスと野菜の旨みを生かした、奥深いスープカレー

スープカレー コモレビ

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2022年5月にリニューアルオープンしたスープカレー コモレビ。ホテルの一角に店舗を構える、ゆったりとした空気が心地良いスープカレーの専門店。これまで多くのジャンルを経験してきたシェフが、前身である「カンクン」のレシピを引き継ぎ、こだわりが詰まったカレーに仕上げている。スパイスは、薬膳をベースとした十数種類を配合。3時間かけてじっくりと炒められた玉ねぎや、野菜のヘタや芯などで作る旨味と栄養がつまったスープ「ベジブロス」、カツオや昆布といった和の出汁やチキンスープなどを合わせ、コトコト煮込むとコク深いスープカレーが完成する。季節ごとに変わるトッピングの野菜は、大振りで食べ応え抜群。素材本来の美味しさや食感の違いを楽しむため、蒸し、素揚げなど調理法を変えている。別皿で添えられる自家製辛味パウダーも、数種類のスパイスをじっくりと炒めた自家製パウダー。一振りすれば、辛味のある奥深い味に変化する。定番人気のメニューは「チキンレッグ&ベジタブル」。柔らかく煮込んだ後に素揚げしたチキンは、優しい味でスープカレーと相性抜群。「豚バラコンフィ&ベジタブル」はローズマリーの香りをしっかりとまとい、カレーに負けない滋味深さ。どのメニューもボリュームがありながらも、ぺろりと食べられてしまう。スープカレーやサイドメニューはテイクアウトも可能。また、夜は店舗奥にあるカウンター席にてワインとおつまみを楽しむお店「nico」として営業している。

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2022-11-14
百花騒鳴

  1.  陶芸

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「芸術の秋」というフレーズに刺激された我が家は、家族揃って初の陶芸体験にチャレンジした。誰一人、芸術的センスを持ち合わせていないため、土を練る所から、既に動作がおぼつかない。先生も、とんだ生徒たちがやってきたと思ったことだろう。作業中、先生は何度も「困ったことがあったら、直ぐに声を掛けてくださいね。助けにいきますよ」と言う。「はーい」と返事だけは優秀な我々は、師の言葉の真意を理解せず、勝手に手を進める。その結果、娘の茶碗は底に穴があいた。直ぐに先生の助けが入る。娘の茶碗の手直しに、先生が苦戦している間に、今度は私の茶碗がびろ~んと外に広がった。「あら大変、お花が咲いてしまいましたね」と先生。先生が、忙しく私と娘の間を行き来する。我関せずとばかり、部屋のすみで作業に没頭しているのは、一番不器用な母。母は、丸い平皿を作っていた。先生が丸く整えてくれた粘度を、均等に伸ばしていくだけ。一番簡単な作業だと言われた……はずだった。しかし、みんなが目を離している間に、深刻な事態となっていた。さっきまで丸かった粘度は、マンボウの出来損ないのようないびつな形状で、ぺろんぺろんに薄くなっていた。「夢中で伸ばしていたら、こんなになっちゃって……」夢中になるにしても限度があるだろう。薄いにもほどがある。これには先生も「あら、まあ、ね~、フフフ」と言葉がない。どうかは皿に見えるくらいまでに修正してもらい、我々の粘度遊び、もとい芸術は完成となった。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。今年も一年、ご愛読いただきましてありがとうございました。来る年が、皆さまにとって健やかな一年でありますようにお祈り申し上げます。新年にお会い致しましょう。

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2022-09-16
立体的な絵画が、光り輝く不思議なアート

遥のぶ

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立体的で不思議なアート、シャドーボックス。同じ絵柄の紙を何枚も重ね、立体的な作品に仕上げるアートで、17世紀中ごろ、ヨーロッパの上流階級が楽しむ工芸品として流行した。日本では「3Dアート」(立体絵画)とも呼ばれ、額の中に広がる立体的な世界が魅力だ。長年カルチャースクールなどでシャドーボックスの講師を務める作家の遥のぶさんは、新たなシャドーボックスアート「ライティングシャドーボックス」を開発した。オリジナルの画像を特殊な紙に印刷し仕上げた作品に、LEDライトを仕込んでいる。そのままでもアートとして楽しめるが、点灯させると作品がやさしく光り浮かび上がる。ライトは無段階調整が可能で、インテリアとしてリビングやベッドルームに飾っても素敵。夜長を楽しむアイテムにぴったり。縦15.5cm×横12cm×厚み7cmほどのフレームに満開の薔薇を収めた「ローズ」シリーズは、12,000円。作家がヨーロッパ滞在中に目にした風景を切り取った「風景」シリーズには、「ロンドン 夕景のビッグベン」、「秋のモンサンミッシェル」がある。縦25cm×横25cm×厚み7cmほどのサイズで20,000円。オフィシャルサイトから購入が可能。画像の光る不思議なアートを、静かな夜に楽しんでみては。

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2022-09-16
月待ちティータイム

星のや 富士

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午後の河口湖畔。車を止めた「星のや富士のレセプション」は、すっかり秋の景色。今夜体験する、特別なグランピングへの期待が自ずと高まる。それは、9月1日~10月10日の三日月~満月の日限定で開催される「月光グランピング」。チェックインをすませたら、月が上るまでの間、森の中の空中テントで「月待ちティータイム」を楽しむ。プログラムのために張られた木々の間に浮かぶ空中テントの下で、月の満ち欠けと身体のリズムをもとにブレンドしたハーブティーと、月夜にちなんだ小菓子が用意される。ティータイムを過ごした後は、浮遊感が心地よい空中テントの中で、月に関する本を読んだり、空を眺めたりと、夕暮れまでの時間を満喫する。

 

満月に摘み取られたレモンバームやエルダーフラワー、マリーゴールドなど有機栽培のバーブティーと、満月をイメージした柚子味のマカロン、星にみたてた金平糖、富士山型の干菓子。

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