No.64

2024-01-21
ジュエリーに宿る「物語」を受け継ぎ、新たな物語を紡いでいく

&meek

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様々な場面で活躍している女性にとって、日常使いできる長く寄り添うジュエリーを提案するジュエリーショップ「&meek」が誕生した。新店であっても、ジュエラーたちは長く宝石に携わってきた経験豊富なプロ集団。代表の櫻田美咲さんは、2007年メルボルンのBox Hill Instituteにて、ジュエリーデザインコース修了し、宝飾へ携わる。以来、顧客対応だけに留まらず、海外買付や外部団体との共同企画など、様々な経験を積み、2022年に同店を創業。また、共同で経営に携わる鈴木廣美さんは、櫻田さんの母であり、半世紀以上に渡り、静岡の宝石業界を牽引してきた伝説的な人物。そんな2人が率いる「&meek」は、高い経験値から、その人のキャラクターやファッションを見極め、本当に使える、似合うジュエリーをコーディネートしてくれる。「宝石のクオリティは高いけれど、使い道がない」ということがなく、日々の中で、さり気なく自分を輝かせるジュエリー出合うことができる。同店では、「そのジュエリーに物語が隠れている」をキャッチコピーに、リノベーションブランド「the seeds」を立ち上げた。ジュエリーを購入した人の思い、作り手の思い、ジュエリーだけが見てきた長い歴史など、 美しいジュエリーに宿る様々な「物語」に寄り添い、ジュエリーと身につける人との絆を新たなに繋ぐ、ジュエリーのリノベーションプロジェクトでありたいという願いが込められている。祖母や母から受け継いだジュエリーなど、そのままでは活用の場を失ってしまったアイテムも、単にフレームなどを新しいものに入れ替えるのではなく、オリジナルのデザインを生かしながら、新たなデザインへと昇華してくれる。大切な思い出が詰まっているけれど、今は眠らせてしまっているジュエリーがあれば、一度持ち込んで相談してみよう(相談無料)。

 

 

♦︎イベント♦︎

「the seeds」リノベーションフェア

期間 2024年2月23日(金・祝)~25日(日)

ジュエリーリノベーションの相談を受け付け、その場で新たなデザインを提供します。

期間中に注文の方には、ジュエリーの中にシークレットストーンをプレゼント!

予約優先のため、事前予約がおすすめです。

 

 

&meek

静岡市葵区七間町6-5 石上ビル1・2階

054-266-7681

11:00〜18:00 (最終入店時間18:00)

定休:火曜・水曜

駐車場:七間町第5パーククラブを利用の場合

来店:1時間のサービス券

購入:2時間のサービス券

※予約優先:電話または公式LINEから、事前の予約がおすすめ

https://andmeek-theseeds.com/

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2024-01-21
資材をつなぎ、新しい価値を生み出す 「エシカルプロジェクト」

atelier Sù アトリエス

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地域の資源、文化、技術をデザインの力で結び付け、新たな価値を創造し、世界へ発信する活動を続けている「atelier Sù」では、今秋「静岡発のエシカルプロダクト」を立ち上げた。様々な製品の製造工程で発生する端材を利用して、木、竹、陶磁器、繊維など、地域に根差した自然素材や技術と組み合わせたデザインにすることで、オリジナリティ溢れる作品を生み出している。そのままでは処分されていたパーツたちに、アトリエの代表でありデザイナーの鈴木啓子さんが、新たな姿、役割を与えているようだ。その一つは、小鳥の巣箱をイメージした茶箱のセット。木箱は、ヒノキやクリ、ウォールナットなど家具製作で発生する天然木の端材を利用し、色味や風合いを生かした温もりを感じる仕上がり。中には、鴨をモチーフにした陶器の急須、卵型の湯飲みが納められている。日常使いはもちろんのこと、来客用の茶器やギフトとしても活用しそう。同じ天然木の端材で、3段ラックも製作した。高さと幅の異なるラックの使い道は無数にある。玄関先などちょっとしたスペースに置くことで、素敵な飾り棚に。重ねればコンパクトに収納できる。また、遠州織物の糸や布の端や、障害福祉サービス事業所の作業者が色とりどりの糸で織りあげた布を組み合わせて完成したのは、素朴で可愛らしいティーマット。いずれの作品も、「お茶とクラフトであなたの時間を楽しんでいただく」をコンセプトとしたオンラインストア で購入が可能。3月の展示販売会でも、手に入れることができる。

 

♦︎イベント♦︎

進化系☆四人展

4名のデザイナーによる共同展示販売会を開催!

期間中は真田紐と着物リメイク小物のワークショップも予定しています。

 

期間:2024年3月14日(木)〜17日(日)

場所:静岡市葵区鷹匠2-6-1  GALLERY悠

出展者:atelier Su’ 鈴木 啓子(お茶小物)、創房荻須 内山 あき江(真田紐のアクセサリー)、表装家 神戸 美知子(現代表装)、K’s Remake 竹川 佳須美(着物をリメイクした服)

 

atelier Sù

静岡市葵区瀬名川1-32-16-307

054-340-0345

https://ateliersu-shop.com

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2024-01-21
大人女性のためのセレクトショップ

gioia

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一時の流行を追うのではなく、質の良いモノを長く楽しんでもらいたいという思いから、素材やシルエットにこだわって作られた日本のブランドを集める「gioia」。ONとOFF、

モダンとクラシック、カジュアルとフェミニンなど対となる要素をリミックスし進化するスタイルを提案するDOUBLE STANDARD CLOTHINGをはじめ、MANOF、Maglia Plus、COEL、YENN、CHIGNON、ALMなど、作り手の思いがこもったアイテムが並ぶ。自身のスタイル持つ大人女性に選んでもらいたい上質な品ばかり。2月からは、オーナーの崔(さい)さんによるカラー診断のサービスも始まる。「似合う」を探して、ファッションを楽しみ、より輝こうとする女性に寄り添ってくれる。2月にはアクセサリーのPOPUPストアも計画中。詳しくはSNSをチェック。

 

♦︎1月末までは、モニター価格(1,100円)でカラー診断が受けられる

♦︎カラー診断4シーズン

カラードレープを使って、パーソナルカラーを診断。肌・髪・瞳(虹彩)・頬・唇の色など身体色から似合うカラーを割り出します。

所要時間90~120分

料金8,800円

 

gioia

https://www.instagram.com/gioia.1010/

静岡市葵区鷹匠2-16-20 ロイヤルヴェッセルベーラージオ内

定休 水曜(他不定休あり)

駐車場 近隣にコインパーキングあり

10:30〜18:30

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2024-01-21
63.満身が装威

百花騒鳴

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今季の気象は、例年と違う。凍えるような寒い日もあれば、汗ばむような日もある。そこに、更年期症状も相まって、不調をきたすことが多々。今号の編集作業中も、頭痛と肩こりに悩まされ辛抱できなくなったために、深夜のリラクゼーションサロンへと向かった。出迎えてくれた人は、大柄な男性。この人なら、きっと私の厚めな脂肪を乗り越えて、ツボまで到達してくれるに違いないと一目で確信した。安心と信頼を抱いて、施術台でうつ伏せになる。背面全体を伸ばすような軽擦から始まる。その時点で、非常に心地よい。大きな手のひらで、丁度いい圧を掛けてくれる。ムダな会話もなく、的確に疲労部位へアタックしてくれる。そんな心地よいまどろみの中で、ふと思い出したことがある。以前見たテレビ番組で、施術者さんが話していた。「私、凝ってるでしょう」というお客さんがいるが、それほど凝っていない。けれど気を使って「そうですね。随分お疲れのようですね」と答えるという。他者からしたら、自分の肩こりは大したことがないのだから、「疲れ自慢」みたいな発言は気を付けようと思ったのだった。本日の私のコリなど、この達人からしたら赤子の手をひねるようなものだろうと思っていた。しかし、しばらくすると様子が変わってきた。「ふ~」っとため息とも、深呼吸ともとれるような声が男性から何度も聞こえてくるようになった。そして一言、呟いた。

「柔らかい部分が一カ所もない」

どうやら、疲れ自慢を気にしている場合ではないようだ。むしろ、私の固まった身体が施術者にダメージを与えている?「おじさん、申し訳ない」と心で呟くも、至極の時間に甘えさせてもらうこととした。十分に達人の指圧を堪能し、清々しい気分で起き上がった時、達人は幾らか年老いてしまったようだった。「ちゃんと、温める生活を送ってくださいね、身体が鎧みたいですよ」という嘆きのようなアドバイスに、「はい。気を付けます。皆さんと同料金ですみません」と一礼した。すっかりリフレッシュできたところで、今年も貫禄のボディで駆けていこうと思う。

 

今号も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。次回は、梅の香りが漂う頃にお会いしましょう。

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