back number, No.61

2023-07-16
揚げを極める、本物の職人

天ぷら すぎ村

スクリーンショット 2023-07-16 9.44.12

全国から「本物の食通」に足を運ばせる、天ぷらの名店がある。静岡市の市街地に建つ、ビルの地下にひっそりと暖簾を掲げるその店は、派手にメディアに取り上げられる事がなくとも、確かな技術で各界の重鎮たちを通わせている。まるで舞台のようにライティングされたカウンター席に腰を下ろせば、これから始まる口福の時間への期待が自ずと高まる。着席しても、全く油の香りがしない。これは、生搾りのごま油を配合した揚げ油の鮮度が高い証。その油に泳がせるのは、生で食しても美味しい、鮮度にこだわった食材。ブランドに頼るのではなく、ご主人の杉村さんが足を運ぶ選んだ、信頼する食材のみを扱う。魚介の中には、揚げの直前まで生きているものもある。「生でも美味しい食材を揚げることで、より美味しいものへと昇華することが、天ぷら本来の仕事」という杉村さん。食材ごとに、衣の付け方、温度、揚げ時間を変え、皿に載せられた瞬間が最も美味しい状態に仕上げている。メニューはお好みもあるが、おまかせコースをオーダーする人が多い。人気のコースは、活車エビやキスなど魚介、旬の野菜に、刺身、サラダ、天丼または天茶漬け、デザートなどが付く「紫陽花」13,200円。この他、11,000円の「桜」、ウニやアワビ、クチコなどが登場する贅を尽くした「特選」20,000円など4コースを用意している。

 

天ぷら すぎ村

静岡市葵区追手町1-21 オーテシティビルB1F

054-273-8900

昼11:30~12:30入店 ※昼は金・土・日曜日のみの営業

夜18:00~19:00入店

定休日/水曜日

http://www.tempura-sugimura.com/

Posted in back number, No.61 | Comments Closed