back number, No.16

2016-01-04
勢い溢れる、心意気の海鮮めし

わいわい

すし処 若いわい

旧清水市の駅前で大きな割烹料亭を営んでいた「若岩井」。現在は水産業へと業態を変えたが、4代目となる現社長が昔の暖簾を掲げ、新たなスタイルの店舗をスタートさせた。15年10月にオープンしたばかりの「すし処 若いわい」は、東京で江戸前寿司の道を一途に歩んできた、太田雅己さんを親方に迎え、手を掛けた職人の握りを良心的な価格で提供している。

特にランチのお得感は群を抜く。本マグロと並んで希少価値の高いミナミマグロを惜しげもなく使った「南まぐろ中トロめし」は、数種の小鉢や味噌汁なども付いて1480円。角のない優しい風味の酢飯と、品のある濃厚な脂の甘みが、口の中で更なる旨みへと変化していく。また丼の脇に添えられる、まぐろのトロトロ煮も、職人の手仕事を感じる逸品。臭みがなく、ホロホロととろけるように解れていく。

さらにお得感を感じるメニューが、数量限定の「特選海鮮めし」。旬の白身魚に、マグロ、子持ち昆布、エビ、ウニ、イクラなど10種近い海鮮が、零れそうな勢いで丼を覆う。これに小鉢や焼きアナゴなどが付いて2000円。定価でも十分にお得であるが、日替わりでグランドメニューのいずれかが、半額近くの値引き価格で提供されることも。気っ風のいい食事に出合い、春から運気が上昇しそうだ。

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