最新号
2025-12-21
72. 流行語
百花騒鳴
ハロウィンを過ぎると、クリスマスや年末向けの広告を多く見かける。「もう今年も暮れていくのだな」と感じさせる。流行語大賞のノミネートの発表もその一つだ。ある日、我が家で、友人とお茶を飲みくつろいでいた時のこと。
「今年はどんな言葉が選ばれているかな?」とスマホの画面を見つめながら、友人がつぶやく。「へー、なるほど、あー」などと独り言を呟きながら、発表されたワードをチェックしていく。その中で知らない言葉を見つけたのだろう。
「何?ふてほど?」
「何それ?」と私が聞く。
「ふてぶてしいにもほどがあるっていう、ドラマがあったらしいのね」
「いや、不適切でしょ。『不適切にもほどがある!』ってドラマだよ」と私が返すと
「あ~、そうなんだ。あんたの顔見ていたから。無意識にふてぶてしいって言っちゃった」
その言葉を受け、不機嫌なふてぶてしい態度で「それ、不適切です!」と抗議するも、
「いいえ、適切です」と一蹴された。そして、友人は何もなかったようにスマホの画面に視点を戻した。窓から吹き込む晩秋の冷たい風を感じながら、私は温かいお茶を静かにすすった。
今回も最後までお読みいただき、また、今年一年お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
来年も皆様にとって、素敵な一年でありますようにお祈り申し上げます。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted in 最新号 | Comments Closed


