No.08
2014-09-30
職人の手仕事が紡ぐギャッベの世界 プレミアムと呼ばれる理由がある
セキスイハイムインテリア「ギャッベ展」
多くのインテリアコーディネーターが在住し、住まう人の暮らし方や間取りに合わせたインテリアをトータルで提案してくれるセキスイハイムインテリアが、県内各所で「ギャッベ展」を開催。ギャッベとは、2010年にはユネスコ世界無形文化遺産に認定されている、イランの伝統工芸である手織り絨毯。イラン国内に多くの工房がある中で、プレミアムギャッベと呼ばれるハイクオリティーな作品を生産している「ファーハディアン」から、コーディネーターが厳選した300点を展示販売する。
「ファーハディアン」のギャッベは、創立者のファーハディアン氏が元々、伝統的なペルシャ絨毯を扱っていたことから、ペルシャ絨毯に匹敵するクオリティを追求。材料であるウールの調達から、紡績、糸染、デザイン、製織、仕上げまで一貫プロデュースし、最高級のギャッベの生産を可能にしている。職人の丁寧な仕事が各工程で施され、多くの人の手によって、一枚が完成する。特に「ファーハディアン」らしい工程といえば、仕上げ。縁の歪みを補正し、一直線の美しいラインを出す。また上下に現れる房を解き、絨毯の色柄に合わせて織り、かがる。日本の職人仕事を思わせる細密な作業が、豊かな風合いと、心を揺さぶる美しさを生み出しているようだ。
「ギャッベ展」は事前予約すると、会場内の作品が30%OFFで購入できる。さらにコーディネーターがインテリアの相談にのり、家に合うギャッベを紹介してくれる。小さな作品であれば1万円台からと、お手ごろ価格の物も。温もりが欲しくなる季節に向け、お気に入りの一枚を見つけてみよう。
2014-09-30
時間だけが作り出す、 温もりと味わい
アンティーク デジャヴ
交通量の多い街道から、少し外れた静かな場所に大きな倉庫が建つ。年季の入った木製の扉を開けると、無機質な外壁からは想像できない世界が広がっている。あの有名な物語を想像し、魔法の世界へ足を踏み入れたような、不思議な感動に包まれる人もいるだろう。ここには350坪以上の展示面積に、ヨーロッパを中心とした各国から集められたアンティークが展示販売されている。繊細な彫刻を施したチェストや、重厚なダイニングテーブルにソファーといった大型の家具類。ティーセットや銀食器、グラス、カトラリーなどの食器類。ステンドグラスに、ドア、照明などの住宅用品。あらゆるアンティークが、海外の特別なルートから直輸入される。なかには、有名な美術館や博物館に展示したり、貸し出されるような歴史的に価値の高いものまで扱っている。そのため、全国のアンティークのプロや、住宅関係者が買付にくるという。工房には常駐の木工職人がいるため、製造当時の技法を生かしながら、現代技術を取り入れ、リメイクや修理の要望にも対応。経年変化で増した味わいを大切にしながら、普段の生活になじむ家具に仕上げてくれる。
初めて訪れる人にも分かりやすく、値段や製造された年代、国などが書かれている。食器や小物なら1000円程度で購入できるものも。インテリアショップ感覚で、お気に入り探しに没頭するのも楽しい。
2014-09-30
手づくりアートで、 身の回りを飾る
朝日テレビカルチャー 静岡スクール
きっとお気に入りの講座に出合う
新静岡セノバ内にある「朝日テレビカルチャー」は、スタジオや美術室、音楽室をはじめ、10室以上の教室がある。ショッピングセンターの中にあるとは思えないほど広々とし、設備も充実している。そこでは随時、多くの講座を開催している。専用の機械や設備が整っていないと始められない趣味も、ここでなら簡単に始められる。あこがれだった趣味をスタートするチャンスかも。講座の見学もできるので、ショッピングのついでにふらりと立ち寄ってみてはいかがだろう。
2014-09-30
繊細な仕事で、 味の輪郭を引き立てる
旬菜処 いなば
新静岡セノバのターミナル付近に、間口の小さな料理店がある。こじんまりとした玄関を上がると、無垢木のカウンターの中で仕事をする親方、稲葉光由さんが見える。ここは、稲葉さんが数店の日本料理店で研鑽を重ねた後、9年前にオープンした「旬彩処いなば」。基本に忠実でありながら、食材の新しい可能性を求め、様々なカタチで日本料理を表現している。コースのはじめに登場する前菜は、稲葉さんの世界観を集約したもの。一枚の皿の上に、小さくても一品ずつ手を抜かず、心を入れた料理が幾つも並ぶ。色彩も鮮やかで、目と舌を刺激され、食欲と期待がじわじわと高まっていく。
これから寒くなる季節に、リピーターからのオーダーが増えるのは、質のいい脂がのった「すっぽんコース」。今まで「苦手だった」という人が、こぞってオーダーするという。その理由は、前菜の姿勢にも通じる丁寧な仕事。食べる時間に合わせ、活きのすっぽんをおろし、下処理に注意を払い、細かなところにまで気を配る。そうすることで、雑味が消え、旨みの輪郭が浮かびあがる。滋養強壮といった強固なイメージではなく、繊細な味を持つ食材としてのすっぽんを味わうことができる。シンプルな調味料で仕上げた鍋は、とくに絶品。
基本的にメニューはコースのみだが、予算やリクエストに応じて柔軟に対応してくれる。常連になると好みや量を把握してくれ、自分用にカスタマイズしてくれた料理を楽しむことも可能。また一つ、馴染みの店が生まれそうだ。
2014-09-30
注射やメスを使わないエイジングケア 皮膚科医がおこなうシワ専門外来
社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 静岡県済生会 静岡済生会総合病院
「目ジリのシワがなかったら…」「フェイスラインがキュッと引き締っていたら…」と悩む人、必見の「シワ専門外来」が静岡済生会総合病院の皮膚科外来でスタートした。注射やメスを使わないのに、施術を受けた直後から効果が実感できると話題になっているという。詳しい話を、皮膚科科長 松本賢太郎医師に聞いた。
どんな悩みの人におすすめ?
目ジリやほうれい線のシワ、毛穴の凹凸、フェイスラインや頬のタルミなどに加え、瞼が重くなり始めた人にも効果的です。顔以外に、首、手の甲なども施術が可能です。手術や注射は避けたいけれど、悩みを解決したいという人にピッタリの方法だと思います。
どんなことをやるのか?
ラジオ波を発生する医療機器を応用した「PELLEVÉ」(ペレヴェ)を使用します。熱を皮膚深部に伝えることにより、コラーゲンの引き締めや、新生を促進。皮膚にジェルを塗り、専用ハンドピースで気になる部分に熱を伝えていきます。施術は全て医師が担当し、皮膚、筋肉、骨格などの構造に合わせた効果的な施術を行います。
効果が表れるのはいつごろ?
1段階目の効果は施術直後から目に見えます。細かいシワは、アイロンをかけるように伸びます。その後個人差はありますが、3~6ヵ月ほど効果が続きます。平均して1ヵ月1回×3セット程度行うと、効果を一年間感じられるでしょう。
副作用はない?
施術中、熱を感じる程度で痛みなどはありません。肌の温度が40~42℃になるように細かく温度を測るので、やけどの心配もありません。また、注射に比べて効果はマイルドになりますが、効果が強くでた場合の不自然感がなく、施術回数の制限もありません。はれや赤みが続くこともないので、直後からお化粧も可能です。
「PELLEVÉ」は、県内中部、東部エリアでは初の導入だという。首都圏に比べ、ここでは1ヵ所1回1万円~4万円程度(施術部分による)と比較的安価で受けられる。まずは医師に相談することが、エイジングケアの第一歩。
2014-09-22
百花騒鳴
7、コミカルな思いやり
今回旅した山梨は、風光明媚な場所が多く、お気に入りの県の一つである。一昨年は、友人3人と、甲州市を代表する日本百名山の一つ、大菩薩嶺に登った。
オシャレな山ガールと行きたいところだったが、体の成長に洋服が間に合わっていない私は、しゃがんでも背中が出ないシャツ、ウエストの苦しくないゴムスカート、はけるタイツなど、「着られる」を重視した結果、南国の鳥のような激しい色合いになってしまった。友人Aは、紺色のパーカーにネルシャツという、父親から借りた年期の入った渋い洋服に、レッグウォーマーをプラスした不思議ないでたち。友人Bは山歴が一番短いのに、サポートタイツをしっかりとはいた気合いの入った服装。何ともまとまりのない集団が、なだらかで眺めのいい稜線を進んでいった。
山頂でランチをすることにした一行。私が自家製のサンドイッチを広げる横で、Aはでん六豆をポリポリとかじりだした。誤解がないようにいっておこう、Aは30代の独身女性だ。Bは、コンロを出し、チーズリゾットを調理している。しばらくすると、チーズのいい香りが辺りに漂い出した。そんな時である。突然風が吹いた。チーズリゾットの鍋が、宙に舞ったのでる。カランと軽い音を立て、中身をぶちまけた。片づけながらも、中身を気にするB。無常にも、半分以上を失った。アリが小さな米粒を高々と掲げ、誇らしげに歩いていく。
Aは「アリさんも、嬉しそうだ」とポツリと呟くと、でん六豆をつまみ、Bの手の平に置いた。思いやりがコミカルな風景に見えたのは、いでたちと豆が要因だったのだろうか。







