back number, No.14

2015-09-01
心を豊かに育む 花を身近に感じる暮らし

セント・フルーリー

静岡県の花き生産量は全国トップクラス
けれど消費量は、それほど多くはない
そんな中、「花のPR」に真剣に取組むショップを追った

リニューアルで更なる挑戦へ
9月2日に移転リニューアルを迎えた静鉄グループプロデュースのフラワーショップ「セントフルーリ」。新静岡セノバと109を結ぶ通沿いに、ショップスペースを拡大して新たなスタートを切った。解放感のある構えで、ふらりと立ち寄り花を愛でたくなる雰囲気だ。9月中は毎週土曜、日曜にリニューアルオープン記念イベントを開催。商品を購入した人に、季節の花苗のプレゼントや、県内産のバラをお得価格で提供する予定。
定期的に花や植物を購入するという人は、Web会員や法人会員への登録がおすすめ。法人会員の場合は、購入累計金額に応じて3%~10%割引で購入できる。オフィス向けの観葉植物のリース、取引先への祝い花など、利用頻度が高い法人にとって、かなりお得になる。
「Life with Flower」をコンセプトに、もっと身近に花を感じてもらおうと、様々な取組を行っているため、他業種とのコラボ企画などユニークなイベントも多い。

生産者コラボプロジェクト
案外知られていないが、静岡県は花の名産地。全体的な生産量としては全国トップに入るほど。特にバラ、ガーベラ、カーネーションなどの生産が豊富。セントフルーリでは、県内生産者との直接契約で、朝採れの新鮮なバラが即日ショップに届くようルートを開拓した。ときには生産者も店頭に立ち、直接消費者と触れ合うイベントを開催する。消費者は生産者の思い入れや、長持ちさせるコツなどの話を聞き、生産者は消費者の素直な感想を聞くことができる。日ごろ、触れ合う機会のない両者を結びつけ、花への関心を高めようという取組みだ。

里山に眠る資源の掘り起こし
静岡市内は中山間地と呼ばれる山間の集落が点在し、林業や茶農業を主とする人たちが多いが、高齢化、過疎化、集落減少などの課題を抱えている。そういう地域の活性化に一役買おうというプロジェクトを発足。間伐や枝打ちで出た小枝、山野草、コケなどを商品化し、販路拡大を図る。観賞用に整えることで、価値を高めブランド化することによって、物の流れが生まれ、雇用が生じ、人々の関心が里山へ向かうという、大きな計画だ。

花の新しい文化創造をめざして
セントフルーリがめざすものは、自店舗の発展だけではない。県内で生産される良質な花が、正当に評価されるよう、地元の消費者に興味を持ってもらい、花業界全体が活性化する努力を続けている。例えば、「花メン増殖プロジェクト」もその一つ。Facebookからイベントに参加し、友人を招待することで、バラ一輪をその友人にプレゼントできる。「花を贈る」という行為を、特別なものではなく、日常のコミュニケーションツールとして活用してもらう挑戦だ。これまでのフラワーショップとは、一味違う楽しみ方を次々と提案してくれる。ショップを訪れるたびに、新しい発見があるに違いない。

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