back number, No.72
2025-08-28
71.呼び名
百花騒鳴
イベントを開催する時には、細々とした工作が必要なこともある。そんな時には、小学生の宿題のように、ハサミやノリを使ってお手製のアイテムを作る、無計画に。頭の中で寸法や可動を想定して、とりあえず手を動かす。慎重に、順序立てて行動することができない。慌ん坊で、そそっかしいから、かなりの確立で事故が起こる。材料の液体をこぼす、服を汚す、何かを破損する……そんなことは日常茶飯事。母が先回りをして、新聞紙や古布などを用意する始末。本当に後先考えない子どものようだ。だから、ナマキズだってあちこちに作る。自分の指をホッチキスで留めてみたり、カッターで切ってみたり。少々のケガをしても家族には「またか」と呆れられ、あまり真剣に取り合ってもらえない。しかし、ケガを負う本人は、毎度あたふたする。先日も、指を切り、鮮やかな血が指球を赤く染めるのを見て大慌て。娘に向かい「リバテープ。リバテープ早く持ってきて~」と叫んだ。余裕がない咄嗟の時だったから、自分にとって身近な単語が口をついて出たのだろう。すると、「え?何テープ?」と聞き返された。通じない。「絆創膏だよ」と言い直す。そのやり取りを、少し遠くで見ていた母が、「あたしゃ、バンドエイドって言うけどね~」と笑う。すかさず、娘に「ウソだよ、サビオって言ってるよ」と訂正された。私はリバテープといい、娘は絆創膏といい、母はサビオという。これを、世代間ギャップというのだろうか。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
9月21日のマルシェ百花店では、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


