No.59

2023-03-26
春の澄んだ空気の中で味わう、美食と最高の一杯

星のや富士

スクリーンショット 2023-03-26 11.33.28

河口湖と富士山の雄大な風景と、森林の恵みを享受する日本初のグランピングリゾートである「星のや富士」。この春は、オリジナルの一杯を味わい、コーヒーの新たな魅力を発見する「コーヒーディスカバリー」のアクティビティを用意している。まずは、グランピングマスターのサポートのもと、焚き火で自分好みのコーヒーを焙煎する。使用するコーヒー豆は「猿田彦珈琲」の協力を得た、生豆をワイン樽に一定期間貯蔵して寝かせ、ワインの香りをまとわせたバレルエイジドコーヒー。生豆から焚き火で焙煎するところから始め、焙煎後は、手引きのミルで豆を粗く挽き、焚き火の上でコーヒー豆を煮出すように抽出する。焚き火で焙煎されたコーヒーは、加熱される工程で豆に含まれる油分が多く抽出されるため、豊かな口当たりとコクのある味わいになるという。焙煎具合や、挽いた豆の粗さ、煮出し具合により味わいが異なり、自分好みの最高の一杯に出合えるはず。また、ワイン香るコーヒーに合わせたフードペアリングも体験。3種のスイーツを食べ比べ、コーヒーと食材の相性や、味わいの変化を感じてみよう。甘酸っぱい苺のタルトや、赤ワインジュレが入ったチョコレートとの食べ合わせは、コーヒーに含まれるワインのニュアンスを堪能することができる。また、ほろ苦さや香ばしい味わいをもつキャラメルとクルミのマカロンと合わると、奥深い芳ばしさを味わうことができる。

翌朝は、絶景を望む特等席で美味しい朝食に舌鼓。目的地である、施設から車15分ほど移動した峠の先の「FUJIYAMA ツインテラス」までは、サイクリングの専門ガイドとマウンテンバイクで向かう。新緑が美しい春の森の中を自転車で駆け上がることで、爽快感とともに、自然を間近に感じることができる。普段マウンテンバイクに乗り慣れていない人も、ガイドが自転車選びから準備し、運転までサポートしてくれるため、気軽に安心して体験できる。テラスからは、河口湖や山中湖、富士山の絶景を一望。春は富士山頂上付近に残る雪と新緑のコントラストを楽しめる時期。また、天候条件が揃えば、富士山にかかる雲海を眺めることもできる。ここで味わう朝食は、フルーツや狩猟肉など、地域で親しまれている食材を使用した彩り豊かなメニュー。朝食の始まりには、葡萄ビネガーを使用したさっぱりとしたドリンクで、サイクリングで動かした身体に水分補給を。2 品目は、まだ少し冷える春の朝に身体を温める 9 種類の春野菜を使用したポトフ。富士山麓で獲れる鹿肉のサルシッ

チャとともに味わう。総料理長自らが朝食を提供するため、朝食へのこだわりや地域食材について知ることもできる。朝の澄んだ空気の中で、記憶に残る朝食になりそう。日中は多くの観光客で賑わうスポットも、早朝の特別な時間に絶景を独り占めして、心ゆくまで贅沢な風景を満喫しよう。

 

●おすすめアクティビティ

「コーヒーディスカバリー」

期間:2023 年 3 月 1 日~5 月 31 日

料金:1 名 7,260 円(税、サービス料込)

時間:15:00~17:30

定員:1 日 1 組(2~3 名)

場所:クラウドテラス

 

●「朝霧の富士絶景朝食」

期間 :2023 年 4 月 1 日~5 月 31 日

料金 :1 名 35,090 円(税、サービス料込)

定員 :1 日 1 組(2 名限定)

含まれるもの:サイクリング体験、特別朝食

 

※以下はプラン共通の注意事項です

予約 :公式サイト(https://hoshinoya.com/fuji/)にて 2 週間前まで受付

備考 :仕入れ状況により食材・メニューが変更になる場合があります。

Posted in back number, No.59 | Comments Closed

2023-03-26
花咲く春の高原で、ワインに興じる

リゾナーレ八ヶ岳

スクリーンショット 2023-03-26 11.30.33

標高約1,000メートルに位置する高原リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」では、4 月下旬から春の定番イベント「回廊の花咲くリゾナーレ」が始まる。今年は、国内外で花に関するアートや空間デザインを手掛けるフラワーアートユニット「plantica」とコラボレートしたデザインで、ホテルのメインストリート「ピーマン通り」を色鮮やかに彩る。約160m続く回廊を絨毯のように彩る花の装飾に加え、上部にも「風に舞う花びら」をテーマにした装飾が登場。空間全体が花の装飾で彩られたピーマン通りでは、高原の春の訪れを感じられる。ピーマン通りに置かれたキッチンカーでは、花束をイメージした色鮮やかな綿あめ「花咲くコットンキャンディブーケ」を提供。また、大人も子どもも楽しめるクラフト体験が日替わりで登場する。花冠作りに加え、愛犬用の花の首輪作り体験を用意。完成した作品を身につけ写真を撮ったり、華やかな回廊を散歩したり、愛犬とともに楽しめる。また、宿泊プランでは、ワイン好きの大人に嬉しい企画を用意。日本有数のワインの生産地である山梨県、長野県の県境に位置することから、ワインの奥深さ楽しむ宿泊プラン「八ヶ岳ワインデビューステイ」を提供する。このプランでは、環境により異なるワインの味わいを知り、知識を深められる「ワインアカデミー」への参加、ワインとコース料理のマリアージュなどを体験する。宿泊するのは、ワインリゾートを象徴する客室「ワインスイートメゾネット」。室内のワインセラーには、提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のハーフボトルワインを用意している。さらに、ワインに合うおつまみ、ワインの味わいを記録するテイスティングノートも用意。ぜひ、清々しい高原の中で春を満喫して。

 

●おすすめプラン

「八ヶ岳ワインデビューステイ」

 

期間 :2023 年4月 1 日~5 月 31 日 *除外日あり

料金 :1 名 74,000 円~(2 名 1 室利用時、1 名あたり税・サービス料込)

含まれるもの:ワインスイートメゾネット宿泊、ディナーコース「Vino e Verdura」、ワインとテロワールを知る「ワインアカデミー」、テイスティングノート、「ドメーヌ ミエ・イケノ」ハーフボトルワイン、おつまみ、ブランチ、プール入場券

定員 :1 日 1 組(1 組 2 名まで)

予約 :公式サイト( https://risonare.com/yatsugatake/)にて 14 日前までに要予約

備考 :入荷状況によって、料理とワインは変更の場合があります

Posted in back number, No.59 | Comments Closed

2023-03-26
春の海を満喫する、贅沢な大人旅

リゾナーレ熱海

スクリーンショット 2023-03-26 11.26.05

熱海の絶景と良質な温泉に浸るリゾートホテル「リゾナーレ熱海」では、海の街らしいユニークなお花見イベント「海の花咲くリゾナーレ」を開催。伊豆半島は、透明度の高い海水と変化に富んだ地形から、全国最多の約400種海藻が生育し、中でも春が最も種類、量が豊富になるという。広げるとまるで花のように美しい形をしていることから、色鮮やかで美しい海藻を通して春を感じようという企画だ。開催期間の3月11日~5月31日は、ホテル最上階の「ソラノビーチ Books&Cafe」を海中に見立て、押し花のように海藻を乾燥させた「海藻おしば」や最大1mにもなる「海の花ハーバリウム」など、色鮮やかで美しい本物の海藻を用いた装飾で彩る。ここでは、イベント限定のドリンク「海の花クリームソーダ」、海藻おしばでフレームブーケを作る「海の花フレームブーケ作り」といったアクティビティも楽しめる。

また、同時期に体験できる贅沢な宿泊プラン「漁ガールステイ~イセエビ編~」も用意。熱海の現役漁師の協力のもと本格的な漁体験に挑戦し、イセエビを存分に味わう。体験の前日は、漁師から知識を伝授されたスタッフから、イセエビの雄雌の見分け方や脚の本数などマメ知識をレクチャーされる。夕食は魚介中心の会席料理を味わい、乾杯酒の「海風土 シフード 」で気分を盛り上げる。漁本番では、イセエビカラーのユニホームやオリジナル手ぬぐいを身にまとい、力いっぱい網を引く。港に戻ると贅沢な朝食タイムが待っている。獲れたてのイセエビを使って、港で海鮮バーべキュー。まるごと焼いたイセエビを、レモン塩、あおさ塩、ウニのソースなどさまざまな調味料で自分好みにアレンジして味わう。さらに、殻やミソからブイヤベースを作り、米とチーズを入れて仕上げる濃厚なリゾットなど、イセエビを余すことなく堪能する。大人に許された「春の熱海時間」を楽しもう。

 

●おすすめ宿泊プラン

漁ガールステイ ~イセエビ編~

期間 :2023 年 3 月 11 日~5 月 6 日の毎週土曜日から1泊2日

料金 :72,750 円~(4 名 1 室利用時 1 名あたり、税・サービス料込)

含まれるもの:1泊分の宿泊、夕食(和食ダイニング 花火)、乾杯酒、漁体験、オリジナル手ぬぐい、バーベキューセット、レンタルウェア(つなぎ、ライフジャケット、トレーニングウェア)

定員 :2~4 名

対象 :20 歳以上

予約 :7 日前まで公式サイト(https://risonare.com/atami/)にて受付

備考 :天候により中止になる場合があります。乗船中はライフジャケットの着用を義務付けています。

Posted in back number, No.59 | Comments Closed

2023-03-26
百花騒鳴

58. パッション

スクリーンショット 2021-12-30 12.37.02

巻頭で紹介した作家の遥のぶさんは、研究熱心で常に作品の改良を重ねている。新しい作品を拝見する度に、素敵に変化していると感じる。アーティストの情熱は、作品に宿るものなのだろう。我が家にも、1人画伯がいる。中学時代に美術部員であった娘である。ある日、学園祭にて個々の作品を展示することになったという。先輩や後輩の作品が見られる機会とあって、「どんな作品が展示されているのだろう」と楽しみに展示室を訪ねた彼女。展示室の前の廊下から、室内の様子が伺える。遠くからでも、迫力ある作品が目に飛び込んでくる。その中で、ひと際目立つ絵画があったという。乱雑に縦縦縦、横横横と絵筆を動かした後がくっきりと分かる。「何だろう?周りよりも、随分見劣りする作品だな」と思いながら、近づいていった。そして、絵画の下に貼られた名前を見て、愕然とした。なんと、娘本人が描いた絵だったのだ。「うわ!私じゃん。はず~」と言って、その場を跡にしたそうな。美術が得意でないのに、入部してしまった画伯。次の年にも、展示の機会はやってくる。同じ轍を踏むまいと一計を案じた。画用紙を真っ黒に塗りつぶした後、チューブから出したままの濃い絵の具を離れた場所から、黒い画用紙めがけて何度も不規則に投げつけた。鮮やかな色の線や点が不思議な雰囲気を醸す。これを「ユニバース」と名付けて展示した。本当は絵が描けなかっただけなのだが、異才を放つ画伯の作品は、周囲から妙に評価されることとなった。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。次回、薫風爽やかな季節にお会いいたしましょう。

 

Posted in back number, No.59 | Comments Closed