back number, No.67
2024-07-19
ファッションで涼をとる。身につける「伝統工芸」
有限会社 みやび行燈製作所
季節を問わず、空間を彩るインテリアとして活躍する竹細工。やはり、涼をとりたい夏には、一層出番が増えるもの。中でも伝統工芸として国内外で高い評価を受けている「駿河竹千筋細工」は、繊細な技巧が涼を感じさせる。静岡市内にある工房の一つ「みやび行燈製作所」は、大正時代から続く老舗工房。静岡県産の孟宗竹を使い、職人が竹の加工から、細かな編み込み、組込みまでを一人で行い、繊細で芸術性の高い作品を作りあげる。ハリウッド映画の小道具や、高級ホテルの照明器具やアフタヌーンティーの器など、多くの作品を世に送り出している。近年では、デザイナーとのコラボレーション作品の他、現代の暮らしに溶け込む新作を続々と発表している。繊細な竹細工と柔らかな革との組み合わせが斬新なサコッシュ「風」は、普段使いできるカジュアルなアイテム。スマホやミニ財布が入るだけの小さなサコッシュは、駿河竹千筋細工ならではのしなやかなシルエットで、いつもの装いに凛とした美しさをプラスしてくれる。また、お出掛けが楽しくなるトートバッグ「空」は、竹細工と天然布の組み合わせが可愛らしいと好評。底には網代編みと丸ひごを組み合わせた竹細工を。上部は、麻や綿などの天然素材を使用。丁度良い大きさのシンプルなシルエットの中に、職人の繊細な技術と伝統が詰まっている。色は、ペールベージュやパールグレーといったコーディネートしやすいものや、ファッションのアクセントになる緑、赤、黄色といった明るい発色のドット模様の5種を用意。身につける伝統工芸をファッションに取り入れてみては。
有限会社 みやび行燈製作所
静岡市葵区四番町11-8
054-252-2581
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