No.38, 最新号

2019-09-08
発酵調味料が生かす、素材の旨み

イヤウ02

IYAU イヤウ

用宗海岸の脇に立つ、真っ白な建物には、「IYAU」と書かれた小さな看板が掲げられている。不思議な響きであるイヤウは、どこか異国の「食べる」を意味する言葉らしい。これまた白い店内には、中央に大きな木のテーブルが鎮座する。大家族の食卓のようにも見える。一角に腰を据えれば、BGMに潮騒が混じる。妙に落ち着く空間だ。

「小さな子から、おじいちゃん、おばあちゃんまで、安心して食べられる美味しい家庭料理を提供したい」と、今年7月にこの店をオープンしたご主人の村松大樹さん。「美味しい和食」を突き詰めて考えたら、発酵調味料に至ったという。静岡には、まだまだ知られていない食材がたくさんあり、その魅力を自作の調味料で引き出したいと、自家製の醬油こうじや塩こうじ、味噌、ひしお、酢など昔ながらの調味料で、地元で取れた旬の食材に優しい味付けを施す。

昼、夜提供されるお膳は、メインや副菜など10種ほどのおかずに、みそ汁、土鍋で炊いた番茶ご飯、自家製酵素ジュースが付いて2500円。コースは3000円からと良心的な価格。小さな子どもたちも、気軽に来られ、楽しみながら食育の時間になればいいと、あえて価格を抑えている。

 

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