back number, No.26

2017-09-14
百花騒鳴

百花騒鳴

25、火の玉

美は一日して成らず。そんな言葉を噛みしめた、取材期間だった。はじめに衝撃を受けたのは、乗馬倶楽部でのこと。行き交うスタッフさん、会員の方々、年齢はお若い方もいれば、同世代、先輩世代の方もいる。どの方も、スッと伸びた背筋、ぺたんこのお腹、プリンと上がったヒップ、スタイル抜群なのである。ボディラインの出る乗馬用のキュロット姿の美しいこと。眩しい!日々のレッスンの賜物だということは、火を見るよりも明らかだ。その横を、暇があれば日々ゴロゴロしている私が右往左往する。同じ種族に見えるのだろうか?馬に人間として見てもらえているだろうか、ふと不安に感じた。

さらに、パーソナルジムでは、トレーナーのしなやかに引き締まった、魅惑ボディにクラついた。美しい!素敵な笑顔で、私たちにも、簡単にできるトレーニングを丁寧に教えてくれる。お手本に続いて、私もやってみる。自分では、同じポーズが決まっているつもりである。けれど、横で肩を震わせる者が。

「面白いよ」ククククッ。カメラのRが、笑いを堪えながら、シャッターを押す。

記録したモニターを見ながら、爆笑。

そこには、トレーナーと私が連続で収められていた。始めは、長い手足を伸ばすトレーナーの姿。次に半分くらいの長さしかない私の手足が表示された。交互に見ると、パラパラ漫画のように、手足が伸び縮みする。面白い!ここでも、磨き上げたカラダと、だらしのない生体との差を見せつけられた。これではいかん。

「よし、一念発起して、ボディメイクしよう」と決めた。

ただ、一つ気づいてしまった。痩せて引き締まっても、手足は短いままではないだろうか。

 

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

秋のお出かけにぜひ、ご活用ください。

では、次回の年末号にて、お会い致しましょう。

 

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