No.25

2017-07-09
一本の糸から 豊かな暮らしを編む

アンドウール20

AND WOOL(アンドウール)

空気が澄み、小鳥のさえずりに心和む場所に、国内外から注目を集めるニット&テキスタイルデザイナーの村松啓市氏が開くショップがある。「日々の暮らしに溶け込む手芸、物作りの楽しさ、手作りの品が持つストーリー」に触れて、見て、感じてほしいという思いがカタチとなった場所。リネンやウール、コットンといった自然素材の色とりどりの糸玉が並び、広くシンプルな空間のインテリアとなっている。これらをはじめ、編み道具やレース、ビーズなどのパーツ素材も販売している。奥では、糸を紡ぐ機械や編み機の動く様子が見え、実際にストールを作るなどワークショップにも参加できる。30~40分で完成するベルギー産リネンのストールは5400円。大切な人へのプレゼントとして作成する人も多いという。自分で作るのは苦手…という人には、完成品の購入も可能。

また素材の優しさと、纏うことで気持ちが和らぎそうな自社ファッションブランド「everlastingsprout」も魅力的。このスタジオ以外にも、藤枝市「PESCEVINO」、掛川市「kine」でも取扱いがある。また、8月9日(水)~21日(月)には、銀座三越7階グローバルメッセージにて、ポップアップを開催する。

Posted in back number, No.25 | Comments Closed

2017-07-09
小さなアイテムから 心地いい我が家に変わる

Kスタイル16

KSTYLE(ケースタイル)

富士市にある「KSTYLE」は、静岡県内初出店となる「ACTUS」のパートナーショップ。「ACTUS」とは、首都圏を中心に、人気店であり続けるインテリアショップ。「真の豊かな暮らし」を求め、長年使い続けられる良質なアイテムを届けている。

「KSTYLE」では、輸入家具からオリジナル家具、雑貨、玩具、カーテン、エクステリア用品など、暮らしに関わる幅広い品を揃え、多様な暮らし方を提案している。

この夏に、家に招くとしたら、こんなアイテムはいかがだろう。デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの大ベストセラー作品「CH24 Yチェア」。美しい後脚のフォルムや、湾曲した丸棒が作る優美なラインなど、ウェグナー作品の特徴がよく表れている一脚。表情のあるリビングやダイニングを演出してくれそう。そこに香りもプラスして。イタリアのスパブランドから生まれた「CULTI MILANO」。世界で初めてリリースしたウッドスティック式のルームフレグランスは、天然成分から抽出したエッセンシャルオイルを多く含み、蒸発しながら香りを部屋に広げてくれる。このほか、スプレー、キャンドル、ハンドソープなどのフレグランスアイテムもある。キッズには、夏休みの宿題が進みそうなデスクセットを。ライフスタイルや年齢に合わせた様々なシリーズがある。なかでもサークルシリーズは、家族の成長に合わせ、いつでも快適な使い方ができるように、変化させられるデザイン家具。無垢のオーク材を使ったスリムなデスクがベースで、必要に応じてシェルフやチェスト、ベンチなどを追加できる。日々成長する我が子に、和む場所を作ってあげられそう。

迷ったら、知識の豊富な専属スタッフから3Dのインテリアコーディネートサービスも受けられるから、相談してみては?

Posted in back number, No.25 | Comments Closed

2017-07-09
日帰りでも、旅気分を満喫! 極上ランチ&スパトリートメント

坐漁荘スパ03

寧 neen SPA-IZU

坐漁荘内にある「寧 neen SPA-IZU」では、国産の食材を原材料にしたスキンケアアイテムで、フェイシャル、ボディのトリートメントを行う。優しくじっくりと、肌や身体を癒し、栄養補給。夢心地のひと時を味わえる。今回は、お得なフレンチのランチ、入浴がセットになったトリートメントプランを体験してみた。

 

1.彩り豊かなスパ・ランチ

スパプランのための特別ランチは、地元の契約農家から届く野菜をたっぷり楽しめる、ヘルシーなミニフレンチのコース。食前の飲み物は、中伊豆ワイナリーのぶどう酢を炭酸で割ったドリンク。前菜は、梅と豆乳のディップ、伊豆ミカンのソース、バーニャカウダなどオリジナルソースでフレッシュ野菜をいただく。この日のメインは、低温調理した近海のサワラ。

 

2.露天風呂で汗を流す

食後は、開放的な露天でゆったり温泉タイム。ここ浮山温泉は、アルカリ性単純温泉で滑らかな湯ざわり。木々の緑と、爽やかな風が渡り、いつまでも浸かっていられそう。タオルやアメニティも揃っているので、手ぶらでもOK。

 

3.カウンセリングで体調チェック

オリジナルブレンドのハーブティをいただきながら、カウンセリング。体調やトリートメントの要望を伝える。コースやプランによって、フェイシャルケア、オイルトリートメント、ホットストーンなど多彩なメニューが用意されている。

 

4.お清めの足湯で、リラックス

清酒と季節の入浴剤を加えた湯に、足を浸す。手には、塗香を取り穏やかな香りを楽しむ。トリートメント前に行う、お清めの儀式。施術への期待が徐々に高まっていく。

 

5.トリートメントで心身を開放

フェイシャルケアでは、優しく角質を取り除くあずきのスクラブや、水分と栄養を補給する酒カスパックなど日本古来の食材が用いられる。紫外線を受けた肌のリカバーに最適のコース。ボディケアでは、3種の香りが異なるオリジナルブレンドオイルから、好みの香りを選択するトリートメントが人気。

Posted in back number, No.25 | Comments Closed

2017-07-09
享楽の世界へ誘う 食の魅惑

エピキュリアン05

EPICURIEN(エピキュリアン)

足元を埋める妖艶な花が、異空間へのエントランスだということを印象付ける。歩を進めるごとに、今から出合う美食への期待が高まる。ホールは、奥行きのあるカウンター席がメイン。10席のどの位置からも、厨房の様子をつぶさに観察することができる。正統なフレンチでありながら、格式張らない店作りには、オーナーシェフの伊藤洋さんのこだわりがある。「ライヴな料理を提供したい」、作り手が直に食べ手へ料理を伝える、食べ手の様子を作り手が掴みとる、互いのコミュニケーションで、料理をより一層美味しく仕上げていきたいと語る。 初めての来店であれば、店名を冠した昼夜共通のコース「エピキュリアン」がおすすめである。コンセプトやシェフのセンスが、過不足なく表現されているメニューだから。

ある日のコースのセカンドオードブルは、天然マダイのマリネ。野菜とともに添えられたクリスビーな食感の白味噌のセックを、崩し絡めながら魚身をいただく。シャルドネビネガーの爽やかな酸味に、コクが加わり奥深さが増す。マダイをはじめ、多くの魚介は、五島列島、五島灘の天然物を空輸で仕入れている。自然条件に恵まれた漁場で、多様多彩な魚が回遊しているため、質の良い新鮮な天然物が手に入る。季節や日により、趣向の違う魚料理を楽しませてくれる。

このほかオードブル、スープ、魚料理、肉料理、デザート、食後のドリンクが付き5800円。別にランチコースは3000円から用意がある。

Posted in back number, No.25 | Comments Closed

2017-07-09
「ふわり」と軽やか 世代を超えて愛されるスイーツ

ふわり09

Sweets House ふわり

6月24日にオープンしたばかりのスイーツハウスふわり。店名に込めた思いは、軽やかなテイストで食べやすく、小さな子から大人まで楽しんでもらいたいということ。看板メニューは「ふわりロール」。国産小麦を使い、フワッとした食感に仕上げた生地で、コクのある生クリームとカスタードクリームを包んでいる。シンプルだが奥深く、ついつい食べ過ぎてしまいそう。夏は、甘酸っぱいマンゴーが主役の「トロピカル」もおすすめ。クラッシュしたココナッツサブレにココナッツムース、マンゴーとパッションフルーツのムースなどが層をなす南国ムードたっぷりのメニュー。事前予約(3日前まで)にて、イラストケーキも受け付ける。生クリームデコレーション(12㎝)でイラスト込2800円から(チョコ生やタルトなどのリクエストにも対応)。

Posted in back number, No.25 | Comments Closed

2017-07-09
百花騒鳴

百花騒鳴

24 、火の玉

ご先祖の魂が里帰りするこの季節になると、思い出す話がある。もう十数年前だろうか。8月のお盆を、祖父母の家で過ごしていた。家のすぐそばには、大きな川が流れ、小気味いい風の通る土手がある。すっかり辺りも暗くなった8時ごろ、土手に腰を下ろし、家族、親類と、隣の町内から上がる花火を眺めていた。田舎の花火ゆえ、打ち上げる花火の間隔が長い。一つ上がっては暫くたち、忘れたころにボーンと次の花が咲く。あーじゃこーじゃと他愛もない話をしながら、のんびりと花火を待っていた。

その時、叔父が「何だ、ありゃ?」と言い、花火会場とは反対の方向を指した。そこには、山肌に沿って建つ墓地がある。土手からは、直線で150mくらい離れている。山の中のため、民家もないから普段は真っ暗だ。なんと! そこに、大きく真ん丸のオレンジの光が点灯しているではないか。一同の目は、得体の知れない光に釘付けである。あまりにもはっきりとした明かりのため、「誰かがバーベキューでもやっている、発電機の明かりだろうか?」「火でも燃やしているのだろうか?」と皆で理由を考えてみたが…その光のある場所は、墓よりも上部で木々が茂る急傾斜。開けた場所もなく、道路も通っていない。そんな場所で夜更けに、バーベキューなどするだろうか? 150m離れた場所からでも、大きいと感じる光の玉は、どうみても不自然だ。すっきりする答えを思い浮かべられないまま時間がたち、いつしか光も消えていた。翌朝、気になった叔父たちは、山へ入り光源だと思われる場所を目指した。けれど、バーベキューやたき火をしていた形跡はなかったという。

今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

皆様の夏休みが有意義でありますよう、この一冊がお役に立てれば幸いです。

次号は、「アクティブ」をテーマに、楽しい情報をお伝えして参ります。お楽しみに!

Posted in back number, No.25 | Comments Closed