No.34

2019-01-01
お直し、仕立ては「辻村」へ 大切な着物を甦らせる、一級和裁士の技

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着物仕立て・お直し 辻村

105年の歴史を持つ「着物仕立て・お直し 辻村」。全国でも珍しい和裁の専門学校を併設する。そのため、全国でも有数の規模の和裁士が集まり、難関の国家資格である「一級和裁士」の資格を持つ専門家が多数揃う。レベルの高い技術が評判を呼び、全国から、仕立てやお直しの依頼が寄せらせる。依頼の内容は様々。祖母や母の着物を、娘のサイズに直して欲しいといった、裄などの寸法直しは、6000円程度から。胴裏や八掛が傷んだなど、裏地を交換する場合は13000円から。古い着物に芯を入れて帯に仕立てたり、大人用の着物を七五三の祝着に仕立て直すこともできる。反物や古い着物を用意すれば、オリジナルの着物や、帯、羽織などの制作を依頼することも可能。特に、着物用コートは、洋裁の技法を必要とする高度な技術が要求されるが、それこそが同社の得意とする所。特殊なコートでも、全て手縫いにこだわり、美しく仕立ててくれる。依頼したい場合は、電話または来店にて、和裁士と相談、着物の状態などを見てもらいながら、お直しのプランを考える。預けてから約1ヵ月程度で、完成する。見積り、相談は無料。箪笥の中に眠る着物で気になるものがあれば、お直しが可能なうちに、一度相談してみよう。

 

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2019-01-01
清々しさと温もりの新畳 親子三代で紡ぐ、畳づくりの伝統

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株式会社 新海畳店

天然い草の爽やかな香り、直線の美しさが際立つ目、ピシリと整った縁…新たな畳表は、清々しい気分にしてくれる。これからの一年のために、畳表の裏返しや、表替えなどで部屋をリフレッシュしてみては?

「新海畳店」は、親子三代で確かな技術を継承する、畳を知り尽くした職人集団。会長の新海敏幸さんは、伝統技法を大切にしながらも、測定方法を尺貫法からメートル法に変革し、オリジナルの畳製造機械の制作に携わるなど、先進的な活動を続けてきた。息子である社長の亘広さんは、神社仏閣の畳替や、海外でのデモンストレーションなどで、技術の高さを各方面で披露している。孫の孝高さんは、京都畳技術競技会で4連覇をするほどの腕前で、祖父、父を支えている。在籍するスタッフも技術の高い職人ばかり。畳に関する知識や手縫いの技術が優秀と認められる、限られた職人しか与えられない一級畳制作技能士が4名、若手実力者の二級畳制作技能士が1名いる。そんな優れた職人たちが、一枚ずつオーダーメイドで仕上げてくれる。

オーダーまでの流れは、連絡を入れると、採寸、畳の現状確認に出向いてくれる。張替るか、新調するかを相談し、プランを確定。作業日は、家具の移動なども行ってくれ、1日ほどで作業が完了する。縁付き、縁無し、床暖房用、薄畳など種類も多く、畳表のグレードにより価格は変わるものの、表替は1枚8000円~、新畳は10000円~。

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2019-01-01
茶畑の中で、ちょっとティーブレイク

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佐野製茶所

目の前に茶園が広がり、その先に富士山を望む絶景スポット。大きな窓から雄大な風景を眺めながら、美味しいお茶でホッと一息ついてみては。ここは「佐野製茶所」が、低農薬で丁寧に育てた自家農園のお茶を販売している製茶所サロン。手摘みの最高品種の茶葉「寒冷紗」は100g3,240円。店内では、常時5種と月替わりのお茶2種を楽しめる。中でも自分で玄米を炒る、香ばしい抹茶入り玄米茶が人気。全国から取り寄せる厳選のお茶菓子も付いて、500円。

 

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2019-01-01
ありふれた風景も、アートに変える 911カレラと見る新春の景色

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ポルシェセンター静岡・ポルシェセンター浜松

完璧なシルエットは、どんな日常も魅力的に演出してくれる。

2019年、新たな時代の幕開けの年。

911カレラとともに、ステキな思い出を重ねていこう。

 

Porsche 911 Carrera

車両本体価格(マニュアル) 12,440,000円

全長: 4,499 mm

全幅: 1,808 mm

全高: 1,294 mm

出力 272㎾ / 370PS

0-100km/h加速 4.6s

最高速度  295㎞/h

 

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2019-01-01
仕込みの丁寧さが、一皿に現れる

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小料理そっせ

再開発が進む街、人宿町に粋な空気を漂わす一軒が、今年完成した商業「人宿町離宮」の一角にある。黒いアイアンと組子細工がモダンに融合する店内には、10名が着席できるカウンターのみ。オープンキッチンでは、店主の望月勇佑さんが腕を振るう。10年以上、日本料理店で研鑚。自分の店を持つ前に素材の勉強をしたいと、料理店が多く利用する評判の鮮魚店で修行したという。そこで学んだことの一つは、熟成。丁寧な下処理をし、旨味や脂の甘みが身全体に行きわたるように、寝かせる。適正な温度管理の元、数日するとふくよかで濃厚な旨みが生まれる。今回登場した氷見の寒ブリも、熟成させたもの。それを藁で瞬間的に燻製、さらに備長炭で焼き上げる。重なり合う芳香が、凝縮したブリの味を一層引き立てる。さりげなく添えられた伊達焼にも、手間を惜しまない様子が伺える。白魚のすり身と和三盆を加えた玉子焼きは、1時間ほど掛けてじっくりと綺麗な焼き色を付ける。この一皿に、どれだけの労力が掛かっていることか。それでいて、料金の控えめな所がにくい。先附から始まり、食事、デザートまでおおよそ8品が登場する、おまかせコースは5400円から。

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2019-01-01
百花騒鳴

百花騒鳴

36 始まり

年が明けた。新しい時代がやってくる。激動の世の中も、健やかに生き抜くため…いや、そんな大層な志なんて、これっぽちもなく…デニムをスリムに履きたいという、陳腐な願いのために、この冬始めたことがある。夜な夜な、某所を巡るサイクリングだ。
スポーツバイクにまたがり、トレーニングウェアで疾走するといったカッコいいものではない。近所に住む幼なじみとともに、夜が更けると普段着のまま、ママチャリを漕ぎ出す。防寒のために被る幼なじみのニット帽は、モスグリーンでひさしが付いている。「北の国から」の五郎さんみたいだ。並走する私は、膨れた黒いダウンジャケットに、モコモコズボン。たっぷりと肥えたヒグマのようだ。そんな、「北の国」ファッションをまとったオバチャンたちが、同じ所を何度も周回する。運動神経も近ごろ退化傾向にあるため、走る姿にキレがない。怪しさこの上ない。
今回のプライベートジムの取材で、スタイル抜群のインストラクターを見て感じたことだが、もしかすると元々の骨格や肉付きにより、努力では贖えないモノがあるのではなかろうか。そんな悲しい現実に気づきつつも、オバチャンたちは、自らのスタイルアップを信じて、今日もペダルを漕ぎ続けている。通りすがり目に入る、焼き芋のセルフ販売の誘惑と戦いながら。

明けましておめでとうございます。
年明け最初の一冊をお手にとり、最後までお読みいただきありがとうございました。
本年も編集部一同、素敵な情報を皆様にお届けして参ります。
ご愛読のほど、どうぞ宜しくお願い致します。
それでは次回、桜花の咲き誇る春にお会いしましょう。

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