No.33

2018-11-11
満足感が高くて、食べ飽きない素材を感じるスイーツ

エブリデイ12

everyday cake shop.

近ごろ新店舗の出店が続き賑わいを戻しつつある清水銀座商店街。その一助を担っている小さなケーキショップ。everyday cake shopという店名にうかがえるように、「毎日食べても食べ飽きない、肩ひじ張らない」がコンセプト。安心して食べ続けられるようにと、トレーサビリティにも気を配る。大人気のアップルパイや甘さ控えめのクッキーなど、食べ応えのある焼き菓子が豊富。季節ごとにラインナップの変わるマフィンは、バナナとキャラメルや、宇治抹茶と黒豆、イチゴとクリームチーズなど、素材のコラボレーションがユニークで、スイーツ好きのファンの満足感を満たしてくれる。クリスマスケーキは、ショートケーキ、チョコショート、フルーツタルト、ベイクドNYチーズケーキ、ガトーショコラ、キッシュなどを用意。11月中旬から電話やLINE@にて予約受付開始。

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2018-11-11
味のあるイッピンに出合う

コザイク31

コザイクラボ

静岡市の郊外にある年季の入った倉庫に、所狭しと並ぶのは、北欧をはじめとするヨーロッパ諸国のアンティーク、アメリカンヴィンテージ、ジャパニーズレトロ、デザイナーズ家具など。時代やジャンルにとらわれない一品モノに出合えるショップ。状態の良いものを、国内で仕入れることにより、物流コストが抑えられ、相場よりもリーズナブルな価格で提供している。飲食店やアパレルショップなど店舗什器としての使用も多く、インテリアや住宅のプロも通うほど、品物が充実。広い倉庫の中を、じっくりと見て歩けば、お気に入りのアイテムを見つけられるはず。日常使いができるよう、メンテナンスもしっかりと施されているが、もしもの場合は無料修理も対応してくれる。また不要になった家具、インテリアの買い取りも行う。

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2018-11-11
世界の要人たちが愛した、京のおもてなしの味

つるや10

日本料理 京都 つる家

本店である「岡崎 つる家」は明治41年に大阪は北浜の地に創業。「和の迎賓館」と謳われる「京都 つる家」の誕生は、昭和3年。京都御所で行われた昭和天皇の即位の大礼に際し、入洛する賓客の宿泊、食事の奉仕を担ったことに由来する。その後、京都迎賓館が開業するまで、70年余りに渡り、皇族や世界の要人たちを迎えもてなしてきた。「万事、控えめにすること」の精神を受け継ぎながら。

その心を大切に、ホテルアソシア静岡 日本料理 京都 つる家が、9月にオープンした。しっとりと落ち着いた雰囲気でありながら、和やかに食するひと時を楽しめる、温かみのある店内。接待や慶仏事のフォーマルなシーンにも、気の置けない友人とのフランクな集まりにも利用できる。ここで料理長を務めるのは、静岡出身で、名古屋マリオットアソシアホテルで副料理長を務めた齊藤祐輔さん。全国にある姉妹店の中で最年少の料理長だ。本家、京都で培った料理に対する精神「いい素材に手間暇をかけるが、上乗せしない。素材そのものの美味しさを引き出す」を主軸にしながら、気軽に味わえるような工夫もしていきたいと意気込む。

「いい素材」とは、皿を彩る食材だけを指すのではない。出汁、醤油、味噌、油の一滴にまで、気を配る。特に出汁は、全ての料理の味を決める。利尻昆布、血合いのない厳選したマグロ節、カツオ節を、雑味の出ない絶妙なタイミングを計り、黄金色に輝く旨味を見事に抽出する。このこだわり貫いた料理を、意外にも手の届きやすい価格で提供している。ランチの「レディース会席はんなり」は、小鉢、お造り、吸物、揚げ物、八寸、水菓子などが付いて2800円。夜のコースは4300円から用意がある。また、フリードリンクが付いた忘新年会プランは6000円から。個室も完備している。大切な人と、生粋の京料理を堪能してみては。

 

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2018-11-11
上質な眠りが、明日の体調を作る

フランスベッド15

フランスベッド静岡ショールーム

来年で70周年を迎える「フランスベッド」。質の良い眠り=健康づくりという観点から、眠り、寝室環境を長年に渡り研究。日本人の骨格や体型、気候に合ったベッドや寝具を追及し続けている。その研究から生まれたのが、「高密度連続スプリング®」のマットレス。一本の鋼線を連続して編み上げることで、高い安定性を発揮、体圧を曲面で受け止め、自然な寝姿勢を保つ。自然な寝返りもサポートすることで、睡眠の質を向上させる。

そんなフランスベッドの製品を試せるショールームが、静岡県内に誕生した。160坪以上ある広々とした店内に、機能や構造の異なる45種ほどのベッドが並ぶ。

中でも注目したいのは、国内初となる女性向けの美しくなるベッドシリーズ。植物由来の繊維「リフレス®」が、眠っている間に、しっとり肌に潤いを与えながら、余分な湿気をコントロールしてくれる。同繊維を使用した、掛け布団カバーやマットレスカバー、ピローなどの寝装品も揃い、トータルで潤いを保つ眠りをサポートしてくれる。この他、JR東日本が誇るクルーズトレイン「四季島」に採用されたマットレス、TRAIN SUITE四季島モデルや、医療・介護の分野で培った技術を生かし、眠る人の快適性を高めた電動リクライニングベッドなど、多彩な製品を試すことができる。価格帯は10万円以下のリーズナブルなモデルから、100万を超える最上級品まで、幅広く揃っている。

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2018-11-11
美しさにため息の漏れる、完璧なシルエット

松永工房01

松永工房

今回の表紙に登場した松永工房のショールーム。倉庫を改装した広々とした空間に、高級家具の数々が展示されている。全国に根強いファンを持ち、遠方から足を運ぶ人も多いという。その人たちのお目当ての一つは、ロングセラーのクラシカルな猫脚家具。西洋の童話に登場しそうな情緒的なフォルムは、女性たちの憧れをカタチにしたもの。デッサンを何度も繰り返し思索したデザイナーの空想力と、手彫りの彫刻や、華奢なラインを生かしながら強度を保つという、職人の卓越した技術が、理想的な美しい家具に仕上げている。また一方で、シャープなラインが際立つモダンシリーズも、ファンからの熱い支持を受ける。「作り手がかっこいいと感じる物を作ろう」という思いから生まれ、スポーツカーやアニメのメカニックデザインがモチーフになっている。オリジナルの金具を開発し、シルエットの角度にとことんこだわり、ディテールを計算し尽くすことで、これまでの家具には無かった立体感を出すことに成功した。家具を照らす光の角度により、浮かび上がる陰影が、未来的でとても美しい。

松永工房の家具は、どれを取っても「美しい」という形容詞がよく似合う。静岡の静かな郊外で、こんなにも美意識の高い家具が生み出されていたなんて…初めて目にする人は、きっとそんなふうに驚き感動することだろう。

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2018-11-11
百花騒鳴

百花騒鳴

35 注連飾り 

いつまでも猛暑が続いたせいで、うっかりしていたが今年も残り2ヵ月を切った。どこからともなく年の瀬の空気が満ちてくる。この時期になると思い出すのが、祖父の注連飾り作りである。土間にゴザを敷き、達磨ストーブの側で、夜な夜な注連縄を編んでいた。そのお飾りは、玄関はもとより、台所、トイレ、車庫、自動車など、ありとあらゆる物に括り付けられる。そして、田舎の習わしとし1月6日の夜に外される。

一族の末席である、私の持ち物も例外を許されない。通学用の自転車も、その対象だ。センシティブなお年頃となった中学生は、お飾りを付けられた自転車を濃いで、学校へ向かうことに抵抗があった。私の他に誰ひとり、そんなものを付けている生徒はいないからである。しかしながら自分勝手に外し、何か障りがあってはいけないとの思いもあり…、学校中の視線を集めるのは承知で、注連飾りを風になびかせ、堂々と走る以外は無かった。

ただ、その年度の夏休みの自由研究で、私は何故か仏教関連のレポートを、巻物風に拵えて提出していた。それは先生方に好評で、校内展示がされた。年が明けても、周囲の記憶に残っていた。そこへきて、注連飾り自転車の登校である。同級生たちは、思ったという、「アイツ、やべ~奴」と。

 

今年の最終号となる本誌の最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様のおかげで、一年間、無事に制作を行うことができました。

次回の新年号は、新たな気持ちでスタート致します。

めでたき年明けにお会い致しましょう。

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