No.29

2018-03-10
「どこにもない」が、ここにある

グリーンビレッジ08

Green Village

魔女の館?!と来店した人から質問されることがあるという独創的な空間は、生花や自家製ドライフラワーなどを販売するフラワーショップ。店内の各所に、個性的な花々がアーティスティクにディスプレイされている。「他にはない。私の好きなものを集めました」というオーナーだが、アレンジを作るときは、オーダーした人の思いをくみ、ただリクエストに応えるだけでなく、その人になり切って作品を仕上げてくれる。一つひとつに思いのこもったオリジナルのアレンジが生まれるのだ。また、価格以上の価値を感じさせるボリューム感も魅力。「わぁー!」と驚いてもらいたいから、見ごたえにもこだわるという。

例えば、母の日は両手いっぱいに抱えるほどの、ハートにかたどったカーネーションのアレンジはいかが。このボリュームで7000円ほど。この独特な世界観を習得したいという人向けに、ワークショップや各種レッスンも開催している。フラワーアレンジメントコースは、毎月第1.第3木曜、10時30分~11時30分と19時30分~20時30分。1回4000円、6回コースは1回3500円。

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2018-03-10
腕利きシェフが作る、気さくなビストロ料理

キャトルプレジール03

キャトルプレジール

オープンから15年。平日は仕事帰り立ち寄るビジネスパーソンが、週末には食事を楽しむファミリーが…幅広い世代に愛されている。皆がにこやかに、料理と酒に酔いしれている時、厨房ではひたすらに調理に没頭するオーナーシェフ小澤さんの姿が。小澤さんは、都内のフレンチや日本料理で研鑚したのち、「誰もが気軽に通える店を」という思いから、ビストロというスタイルで、この店をオープンさせた。肩ひじ張らない居心地のいい空間で、渾身の料理が味わえるのだから、客足が絶えることはない。

春浅い時期に美味しいのは、新タマネギのロースト レモンバターソース。新鮮なタマネギを丸ごとじっくりと蒸焼きにして、甘さとコクを引きだす。温かいレモンバターソースをとろりと回しかければ、白ワインとよく合うオードブルとなる。真空調理で中は柔らかく、皮目はパリッと仕上げたカモ胸肉のローストも必食。肉の食感が楽しめるように、あえて厚くカットした身は、噛むほどにジューシーな肉汁が口に広がる。種類も豊富で、料理に合わせ、フランス産のワインを中心に50種ほど揃えている。パーティーコース(4名~)は、3,240円から用意(飲み物別)。

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2018-03-10
我が家の表情をワンランクアップさせるエクステリア

あすなろガーデン02

有限会社 あすなろガーデン

快適な暮らしとは、室内空間だけにとどまらない。玄関にたどり着くまでのアプローチも、しっかりと環境を整えることが、本当の「快適」を手に入れるカギとなる。静岡中部エリアで、多くの施工例を持つ「あすなろガーデン」は、門や塀、カーポート、植木などエクステリアの空間演出を行うプロ集団。豊富なエクステリア資材や多様な工法の中から、施主とのヒアリングや、家屋が持つ個性に合わせ、機能性とハイセンスを合わせ持つ、プランを提案してくれる。

例えば、築年数の経過した家屋。味わいの増した外観と自然に融合するように、カーポートとゲートをリフォーム。車数台が駐車できる大きなカーポートと、門から玄関へのアプローチを一体化し、空間のつながりや統一感を印象付ける。日暮れになると、LEDライトが灯り、立体的でニュアンスのあるエントランスへと表情を変える。

大掛かりな施工はもちろんのこと、半畳ほどの小さな坪庭もプロデュースしてくれる。「駐車場の脇の小さなスペースを、オシャレに変化させたい」など、外構に関わる相談であれば、どんなことにも相談にのってくれるので、まずは気軽に問い合わせを。

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2018-03-10
何十年後も惚れ惚れする家

丹澤建設53

有限会社 丹澤建設

神社仏閣の建築から日本家屋、古民家再生、リフォームなどを手掛ける、宮大工集団「丹澤建設」。伝統の技法、手入れの行き届いた昔ながらの「道具」、長年培った「技」、あらゆる状況を読む「勘」、それらが揃って初めて、美しいと称される建築が生まれる。華美ではなく、本質を捉えた機能美、伝統美であるため、長年使い続けるほどに、味わいが増し、住まう人の愛着も育つ。

住宅の建築を依頼した施主は、「丹澤さんの見事な仕事ぶりは、屋根を見ればよく分かる。図面には起こせない、勘と繊細さが要求される複雑な造りを、簡単そうにやってしまうから舌を巻くよ」と絶賛する。

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2018-03-10
生花のように楽しむプリザーブドフラワー

スノーグース07

Snow Goose

「大人かわいい」をコンセプトに、気品のあるプリザーブドフラワーの作品を販売している「スノーグース」。まるで生花のアレンジのような、立体的で動きを感じる作風が特徴。ケースから出し、直接室内に飾ることで、生き生きとしたアートが楽しめる。店内に並ぶアイテムは2000円程度からあり、とてもリーズナブル。予算に応じてフルオーダーも可能。随時レッスンも受け付け中で、今年の「母の日特別レッスン」は、バラやガーベラ、カーネーションを用いたアレンジを作成する。4/26(木)~29(日)の12時~18時まで開催(好きな日時を10日前までに電話予約)。3500円と5000円の2プランがある。

 

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2018-03-09
百花騒鳴

百花騒鳴

28. 白シャツ

卒業証書の筒を片手に、少し誇らしげに歩く学生たちを見る季節。オバサンだって、センチメンタルな気分になるもの。昔々の高校生活を思い出したりもする。昨日の夕飯をすぐには思い出せないが、昔の記憶は、美化というフィルターを通して鮮明に蘇る。

ある日の教室での出来事。後ろに座る友人が、私の襟の後ろを触りだした。驚いて「何?」と聞くと、

「あんたのブラウス、ユニークなデザインなんだね~」と応える。

当時通っていた高校は、推奨のブラウスがあるものの、白いシャツであればおおよそ許されていた。私も周囲に倣って、お気に入りのブランドのシャツを親にせがんで買ってもらっていた。けれど、驚かれるような突飛なものではないはずだ。

「どういうこと?」と私。

「だって、タグが後ろ側に縫い付けてあるよ。ブランドのマークが首に付いてるって、オシャレだな~と思って…」

一瞬、彼女の言うことが理解できなかった。そんな不思議なブラウスは、持っていない。彼女が触っていた襟を、自分でのなぞってみた。それは…内側にあるべきタグだったのである。

お気づきかも知れないが、私のその朝、裏返しのままシャツ着て、何の違和感も持たず、全てのボタンと留め、ご丁寧にネクタイまでして、登校したというわけだ。

あれから、うん十年。今では、ショーツが裏返っていても気づかずに、一日を終えることがある。

 

今回も最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

次号、皆様のおかげで迎える5周年記念30号でお会い致しましょう。

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