back number, No.22

2017-01-05
豪快に素材の本筋を楽しむ

tatsuki

静岡市の歓楽街に店を構え15年。看板から醸し出すカジュアルな雰囲気は、店内の様子そのもの。気さくな笑顔で、出迎えてくれる。「これまで、緊張感のある店で修行してきた。自分のお客さんには、リラックスして食事を楽しんで欲しい」という親方は、あえてフランクな店作りに努める。けれど一品を目にしたとき、「この店は、やるな!」という直感が働くはずだ。料理に対する姿勢は生一本で、昔ながらの職人の仕事を大事にしている。

食材は全国各地から、独自のルートを築き一級品を仕入れる。質の良い食材の本筋を見極め、基本に忠実に、丁寧に手間をかける。余分なことで、味をごまかさないのも親方の信条。真剣勝負の料理は、おまかせコースで5400円から味わえる。前菜、先附、お造り、焼き物、煮物、食事といった大満足の内容だ。また冬の高級食材尽くしのコースも、食通をうならせる。フグのコースは、9504円から。クエのコースは12960円から。席に余裕があれば、当日予約でも高級食材のコースを楽しむことが可能。
また「樹」の店舗から、徒歩1分の場所に、個室を完備した「な々味」を昨年オープン。こちらは、上質で落ち着いた雰囲気でありながら、樹と同額で同じ料理が味わえる。雰囲気の異なる両店舗は、料理の質を変えずに、シチュエーションによって使い分けができる。和やかに楽しむ食事は「樹」で、しっとりと時を過ごすときは「な々味」で、冬の味覚を楽しもう。

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