back number, No.27

2017-11-11
ヘアサロン建築の視点から生まれる 個性的で住みやすい空間

アベリー12

アベリー

近頃のヘアサロンの店舗は、個性的でオシャレだなと感じることはないだろうか。新店舗が続々とオープンする業界とあって、内外装のセンスは一目でサロンの方向性を示すツールとなり、集客数を大きく左右する。またゲストやスタッフの動線を考えた室内レイアウトが、ストレスの少ないサロン運営を可能にする。そのノウハウを住宅に生かし、住む人の個性と暮らしやすさを提案している建築会社が「アベリー」。東海エリアを中心に、これまで多くのヘアサロンを手掛けている。

今回取材の住宅は、これまで培ったサロン建築のテクニックを巧みに取り入れている。

クライアントは30代後半の夫妻。ご主人の要望は、友達が毎日にように集まれる、シェアハウスにありそうなリビング。奥さんは、中庭を囲みグルリと一周できるロの字の家に住むことが、昔からの夢だったという。

エントランスホールは、広々とした7帖。すぐ左に客間の和室、その先にL字型の大きな空間計24帖の、ダイニングキッチン、リビング、フリースペースが広がる。手前のダイニングキッチンには、でき立ての料理をつまみながら立飲みができるよう、作り付けの大きなテーブルが中央に配置されている。天板は店舗用に使われるメラミン材を使用。水やキズに強く、質感や見た目はユーズドの天然木のよう。その上からペンダントライトが吊るされ、さながらバーである。さらに進むと、造作のTV台とソファーの置かれたリビングエリア、フリースペースとつながる。リビング部分は勾配天井に、フリースペースはクロスの色を分け、別空間であることを印象付けている。バスルーム、寝室、ご主人の書斎を経て、玄関に戻る。個性的であり、二人が生活しやすいよう考えつくされた間取りとなっている。

こちらは見学させてもらうことも可能。「アベリー」に問い合わせを。

 

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